5月後半に地元のツレの結婚式に行った時に、ツレから借りて来たマンガなんですが、かなりおもしろかったです。感想も書こうと思っていたのに忘れたままになっていました。作者はなかいま強氏で、うっちゃれ五所瓦、わたるがぴゅんなどが有名。
オレも昔はわたるがぴゅん集めていて、中学時代などはすごいハマって読んでいたものですが、後半の展開が微妙で醒めてしまいました。間延びしなかった意味でもうっちゃれ五所瓦は特にお薦めなんですが、今連載中のこの黄金のラフもなかいま節が健在でおもしろいです。
ゴルフ漫画なんですが、なかいま強らしくシリアスではなく、いかにもおもしろおかしく描いています。ただ、掲載誌がビックコミックだけあって、さすがにプロゴルファー猿的なスーパーショットは出てきません。主人公は一人一人ではイマイチプロとしては生活出来ない一長多短という3人。
パワーだけはナンバー1だが、常にバーディ狙いで予選も通過出来ない天性のバカ藤本草太。ホールの攻略法や、グリーンの読みは得意なのに小心者で実行出来ない太子治。スイングの理論は完璧だけど、それを実践する体格と体力がない谷田部光一。という3人がプロで食っていくために、草太をプレイヤーとして、太子がキャディー、谷田部がコーチになり3人1組のチーム「きりたんぽ」として成功していこうとするストーリー。
実際の試合になると、谷田部は参加しないんだけど、ギャラリーとして活躍の場があるのは、なかいま強の漫画っぽい。観客のリアクションや、観客同士の会話の応酬がおもしろいのもさすがだなあ。観客同士の会話の応酬ってなかいま強の発明だよなあ。
周りのキャラクターも、草太のバイト先のモンキーローンの社長から社員まで濃いキャラクターだし、日本編では、明かにジャンボ尾崎をモデルにしたマイト竿崎が、マイト軍団を率いて登場。いかにも胡散臭さとそのキャラクターと微妙な実力があいまって、すごい好き。
今現在、連載は海外編に突入してるんだけど、いきなり海外まで行ってしまうと、わたるがぴゅんみたく収集付かなくならないか心配。でも、海外編でも、バンカーショットだけが得意で、常にバンカーに打ち込むキャラクターとか登場しておもしろい。なかいまファンなら読むべきって感じ。