ヤングマガジン アッパーズでの連載開始から、はや何年?7年?掲載誌をヤングマガジンに変えてついに完結したRED。重たい内容がずっと続いた漫画だったけど、おもしろかったなあ。人間の性ってものを考えさせられる内容だったなあ。
ただ、最後の最後までブルーがウィシャを殺戮した理由があんまりピンと来ない感じだった。もう少し歳を取ればわかるのかなあ?脇役もカッコ良いキャラが多くて、場面場面にカッコの良いシーンがあり、まるで映画のような漫画だった。
ストーリーは復讐劇なんだけど、最後に主人公のレッドは死ぬ間際、仇敵のブルーを殺した後も、その復讐心が消えずに、そのまま死んでしまう。このシーンにまさにREDの中で描きたかったことが集約されているようで、実に凄まじいラストだった。
やはり、人は人を殺してはいけないし、復讐もするべきではないという事なのか、復讐心に焼かれることをも覚悟で復讐するべきなのか。殺し殺された後の世界に生まれた自分たちが、過去を引きずって憎しみと共に生きるのか、過去を飲み込んでそれでも生きていくのか、という普遍的テーマの一つの在り方だったなあ、と。このストーリーを描ききった村枝賢一氏に取りあえず、拍手!